君依存
昼休みも終わるころ、岳は下を向きながら戻ってきた。

「ドラマみたいな連れ去り方」

にやけながら、冷やかした。

こいつ、耳が真っ赤になってる。

「驚いた顔してたな、あの子」

「だろうな」

岳は、元々口数が多いほうじゃないが、さらに黙り込んでしまった。

告白したのか否かは、顔を見ればわかる。

告白して、返事ももらってる。
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