君依存
相手も負けじと点数を重ねていった。
岳が、ボールを持ち、ドリブルをしながら、前に立った本条君を見た。
本条君は、涼しい顔をしながらも、額から垂れる汗をぬぐった。
フッと笑う岳を見た本条君は、ハッとしたように目を開いた。
「お前にはやらんぞ?」
本条君は、一瞬何を言っているのかわからなかったが、チラリと視線の先に見えるふみかを見て、口角をあげた。
「僕も、負けてられませんね。本気で奪います」
そう言って、岳の左手に腕を伸ばした。