君依存
揺れる思い
体育大会での出来事以来、なんとなく、岳とぎくしゃくしている気がしていた。

県大会も近いことがあり、連絡を控えていた。

そのせいか、おのずと一緒に帰ることもなくなり、りこは相変わらずバイトにいそしんでいるおかげで、一人で自転車置き場に向かうことが増えていた。

そんな中、相変わらず本条君はバンバンふみかにアプローチしてくる。

自転車置き場に来るのを待ち構えていたかのように話しかけてきた。

「最近先輩体育館に顔出さないから、寂しいです」

「部活が大変そうだから、遠慮してるんだよ。ってか、今部活中でしょ?」

「僕は、見に来てほしいですけどね」

「本条君レギュラーとれたの?」

「もちろんです。僕は湊先輩の次に活躍してるんですから」

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