君依存
~ふみかSIDE~
~ふみかSIDE~
「朝から体育なんて、最悪……」
更衣室で着替えをしてる私たちは、文句たらたら。
「暑いし日に焼けるし、いいことなんて一つもないよ」
「いいことはあると思うよ?」
りこは一番に着替え終え、屈伸運動をしていた。
「なに?」
私は、髪の毛を整えながらりこの前に立った。
「だって、運動場に出れば、教室にいる、窓際の湊先輩の姿が見えるじゃん」
そうだった。
私の唯一の楽しみ……
「って、別に、湊先輩のことが好きなわけじゃないし」