君依存
「うん。そう、だね……え、なに?」

「ここまで、鈍感だとは思わなかったわぁ。ね、ふみか、あんた堤君が、話しかけてきたんだよ?わかってる?」

両肩をつかまれブンブンと体を揺さぶられた。

頭がくらくらするよぉ……

「だ、だって、クラスメイトだもん、話くらい、するでしょ?」

「ダメだ。湊先輩に偶然でもあったから、ふみかの頭の中には、ちょうちょが飛んでるわ」

「べ、別に湊先輩と会ったからって、ちょうちょは飛ばないよ」

りこ、なに言ってんの。
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