君依存

「別に、あの人ごみに行くのは大変だから、堤君が買ってきてくれるって言ったんだけど、一緒に行っただけだよ」

ふーんっと言いながら「で?堤君の事好きになった?」とまた唐突に言ってきた。

ふみかはそこには触れることなく、先ほど堤君が握ってきた腕を見つめた。

「腕がどうかした?」

「ん?何でもないよ」

適当にごまかしながら昼休みを過ごした。

< 46 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop