ポプリ
「次は父さんに貸す予定だったけど、花龍の方が読むの早いから先に貸してあげるよ。あ、父さんの愛蔵本がウチに山ほどあるんだ。それも面白いから貸してあげるよ!」
有無を言わさないような満面の笑みだ。
花龍は困ったように眉根を寄せたが、しかし考えた。
そういえば父上もシンくんと同じく菜野人の漫画が好きだった。ならば同系統のこの本を借りていったら父上は喜んでくれるだろうか。
父上大好き花龍、父の喜ぶ顔を思い浮かべ、頬を緩めた。
「うん、じゃあ借りていくね。シンくんが読むなら、なるべく早く返すから」
「いいよ、ゆっくりで。父さん最近公務で忙しいから、母さんが寂しがってて。それで家では膝に乗せて座ったりとか、御飯食べさせあったりとか、お互いに構い倒してるからたぶん読む暇はないと思うんだ。まあ、親がラブラブなのはいいことなんだけど」
それは城の女官たちが目のやり場に困るだろうね。
花龍は少し遠い目になった。
「……私は目の前でイチャイチャされたら恥ずかしいな」
「そう? 花龍は恥ずかしがりやだからなぁ。そこもかわいいとこだけど」
にぱっと笑われて、花龍は俯く。
我が従兄は何故こうも恥ずかしい人なのだ、と頬を染めていた。
◇
二人とも急に成長しました(笑)
このときは一年生かな。
ちなみに、シオンが読んでいる小説は理事長のところにあります(*^^*)
やっぱり親子だから、カッコイイバトルものが大好きなシンとシオン。
有無を言わさないような満面の笑みだ。
花龍は困ったように眉根を寄せたが、しかし考えた。
そういえば父上もシンくんと同じく菜野人の漫画が好きだった。ならば同系統のこの本を借りていったら父上は喜んでくれるだろうか。
父上大好き花龍、父の喜ぶ顔を思い浮かべ、頬を緩めた。
「うん、じゃあ借りていくね。シンくんが読むなら、なるべく早く返すから」
「いいよ、ゆっくりで。父さん最近公務で忙しいから、母さんが寂しがってて。それで家では膝に乗せて座ったりとか、御飯食べさせあったりとか、お互いに構い倒してるからたぶん読む暇はないと思うんだ。まあ、親がラブラブなのはいいことなんだけど」
それは城の女官たちが目のやり場に困るだろうね。
花龍は少し遠い目になった。
「……私は目の前でイチャイチャされたら恥ずかしいな」
「そう? 花龍は恥ずかしがりやだからなぁ。そこもかわいいとこだけど」
にぱっと笑われて、花龍は俯く。
我が従兄は何故こうも恥ずかしい人なのだ、と頬を染めていた。
◇
二人とも急に成長しました(笑)
このときは一年生かな。
ちなみに、シオンが読んでいる小説は理事長のところにあります(*^^*)
やっぱり親子だから、カッコイイバトルものが大好きなシンとシオン。