雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
「今日はカラーとカットでいいんだよね? 時代遅れの那子を私が可愛くしてあげるから。任せて」


 那子の首にケープを巻きながら、鏡越しに瞳子が笑う。


「時代遅れとか言わないでよ」


「だって今どき金髪なんて、時代遅れもいいとこじゃない。だいたい流行ったのなんて、私の学生時代だよ?」


「って事は、今は瞳子ちゃん自身が、時代遅れって事だ?」


 那子は幼い頃から、叔母を「瞳子ちゃん」と呼んでいる。「叔母さんとは絶対呼ばせない」という瞳子の教育? が、未だに那子をそう呼ばせていた。


「ん? 那子、何か言った?」


 瞳子は笑いながら、首に巻いたケープを強めに絞める。
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