雨虹~傘を持たない僕達は果てない空に雨上がりの虹を見た~
 ――店長がどんな人か知らないけど、あんなバイト男子に面接を任せるなんて……。

 那子が心で悪態を吐いていると、さっきの男の子がやって来て、那子の前にドカッと座った。いかにも偉そうな態度が、那子の癇に障る。


「店長に面接代行を頼まれた江坂って言います。今日は店長が不在で申し訳ありません。持参した履歴書見せて頂けますか?」


「はい……」


 那子はバッグから履歴書が入った封筒を取り出して渡した。


「えっ!? 桜川那子って……。お前、桜川!?」


 いきなり馴れ馴れしい口調で言われ、那子は思いっきり怪訝な顔を向けた。
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