最悪なウェディング~鬼上司と恋の予感?~

私のこと……ちゃんと考えてくれてたの?

彼の言葉に驚いたが
涙が出るぐらいに感激する。

「で、でも……こんな高そうなタワーマンション
大丈夫なの?」
嬉しいが無理しているなら申し訳ない。

するとフッと笑う瀬名さん。

「心配するな。それぐらいの資金ならある。
お前に一番眺めのいい夜景を見せて
やろうと思っていたら、デートしたいと急かしてくるし。
まったく……時間を作ってこの部屋を探すのに
苦労しているのも知らずに……」

「今日なんかまだ、契約段階なのに
頼んでカードキーを借りたんだぞ!!
本当は、正式に決まってから見せるはずだったのに
お前ときたら」
ブツブツと文句を言ってくる。

だが、頬を赤くさせて照れているのが
月の光りで分かった。

素直じゃないが
彼の優しさが分かり……こちらまで照れてしまう。
嬉しい……。

「で、どうなんだ?
一緒に住むのか?住まないのか?」

そんなの決まっている。

「住むに決まっているじゃないですか」

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