さよならはまたあとで

どうなるかは分からない。

成功するのかも分からない。

それでも、そうだとしても、何もしないで後悔するのは嫌だ。

律太が死ぬのをぼーっと見てるのだけはごめんだ。

やれるだけのことはやってみよう。


私は一人で「うん」と小さく頷く。

なにかを決心するときの私の癖だ。


私は電気を消すと、布団に潜り込む。

数分経つか経たないかの間に私は深い眠りに落ちた。


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