さよならはまたあとで
もう、こんな思いをしたくなかった。
私は燈太の事を死ぬまで後悔し続ける。


止めとけばよかった。

今日はもう少しいてよって。
帰らないでって。

そうすれば燈太君は死ななかったと。
生きていてくれたと。


だから私は心に決めた。

もう誰にも好意を抱かないようにしよう。

誰かの死期が見えてしまうくらいなら、1人で生きようと。

燈太に出会う前に戻るだけだ。

簡単なことだ。

それから、私は今まで以上に人を突き放した。

時には睨んだりしたこともあった。


私は大嫌いな孤独を愛するようになった。
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