さよならはまたあとで
小春さんと別れた私たちは燈太のお墓に向かった。
途中の花屋で買った花束を飾る。
明良の選んだバラやカーネーションの花束。
赤やピンクがとても綺麗だ。
「成人式の時、燈太にお酒かけてあげるんだぁ」
墓石に向かったまま、明良は自慢気に言った。
「怒られないかな」
私が言うと、彼は「怒られるかも」っとちょっぴり肩をすくめる。
「でも俺がやってあげたいことだから怒られてもいーの」
なーっと墓石に向かって笑いかける。
鼻にしわを寄せて無邪気に笑う明良を見ていると、なんだか救われる気がした。