さよならはまたあとで
私は潤んだ目をギュッと閉じる。


嬉しかった。


私のことを追いかけてきてくれたこと。

「また明日」って、笑ってくれるところ。

あんなに冷たくあしらっているのに、彼はまるでそれが無かったかのように普通だった。

気持ちが揺らぐのを感じた。

傾いて、ぐらぐらする。

崩れかける積み木のように。

私はそれを必死に抑えようとする。

また悲しい思いをすると、自分に言い聞かせる。

それでも、今日の帰り道は夕日がいつもよりとても綺麗だった。
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