さよならはまたあとで
私たちは、私の家の近くにある公園に戻ってきた。

二人でブランコに座り、沈み始めた夕日を静かに眺める。

この頃には私はだいぶ落ち着いていて、私の能力を打ち明ける決心も固まっていた。


「ねぇ」


私は静かに切り出した。

律太は「なに?」と顔を上げる。


「もし…もしね、…自分の仲のいい友達とか、親とか、好きな人…とか、いいなぁって思う相手が、いつ、どんな風に死ぬかがわかったら…どうする?」


彼はうーんと悩む仕草をして、それから、


「俺だったら」


とブランコから飛び降りた。


「俺だったらさ、きっと、知らないふりをして今まで通りの生活をするだろうなぁ。

人の死が分かっちゃうっていうのは、確かにいい気はしないけど…でも、一人でいるよりは、誰かといた方が気も紛れるだろうし。

それができなかったとしても、大切な人…好きな人には、絶対打ち明けると思う。

それで、もしその人が死のうものなら、俺は全力で助けに行く。」
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