さよならはまたあとで
私と律太はそれぞれの係を決めると、ファッションショーの話に移る。

この学校のファッションショーは伝統的に毎年行われる。

クラスごとに服のデザインを決め、布から作る。

モデルのルックス込みのファッションショーであるため、グランプリのクラスのモデルさんが、実際に雑誌で活躍するモデルにスカウトされたこともある。

女子にとっても、男子にとっても、それは夢の舞台なのである。


「じゃあ、モデルはー?」


律太はいよいよだるそうになってきた。

またもや静寂に包まれる教室。

さっきと同じように葛城が手を挙げてくれた。


「はい空どうぞー」


律太が言う。


「俺は優恵ちゃんがいいかな、と」


おい!


葛城もか、と私はため息をついた。

そしてなぜか、男子の中で拍手が起こる。

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