からっぽのトランク
帰りの地下鉄が最終時間に迫っていた。

「じゃあ。俺。帰るね。ここは山が多くて

 びっくりしたよ。」

ガランとした部屋は何も言わない。

私は自分でもびっくりした事を言い出した。

「誰もいない。誰もいないから。。

 泊まっていってもいいよ。」

彼は優しく頷いたが「今日は帰るね。

帰ったら電話してもいいかな?」

私も黙って頷いた。


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