キミと再会
部屋の奥に、考え事をする為の椅子がある

それを引っ張り出して

座る



那央がいるからって、引き返すのも
なんか、気まずいから

目を閉じて見た



梶さんと那央は、仲が良くて


「え!?梶さん!それは、ないっす!
コレには、こういう色がいいすっ」


「へぇー!その発想いいね!」



新人の那央が、偉そうに梶さんに
意見……


これだ……






ガタッ



椅子を仕舞って2人のところに行く


「どれ?と、どれ?」


「コレとコレ」


確かに那央が選んだ物の方が素敵だった


「梶さんの組み合わせは、どうしたら
素敵になると思う?」


私の問いに

2人が意見を出し合う


ポイントがどことか、この襟が嫌とか


2人の意見通り、私が襟を取り
少しかたちを変えた


「あれ?今度は、梶さんの方が
いいすっね!」



「梶さん!コレ、すぐ使う?」


「明日の予定です」


「少し借りていいですか?」


「はい…撮影じゃないですよね?」


「いいこと思いついたから!
社長に教えてくる!2人のおかげです!
社長に話したら、オフィスにお持ちします」



私が思いついたこと


学校を出た那央

学校を出ていない梶さんや私


チームを作って、意見を出し合うことで
刺激しあえると思ったの


競争ばかりじゃダメ


センスを磨かなきゃ!!!










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