キミと再会
静まり返った会議室に
騒ぎを聞きつけた叔母さんが来た



「マイ!!いらっしゃい!!
伊原君、報告会議を続けて!!」




ご機嫌ななめな叔母さんと
一緒に部屋を出た




「ごめんなさい
松波君と同級生なの…
歳がバレて…」


「それくらいで、クヨクヨしないで!
高校生でバイトしてたっていいじゃない
成績だって、悪くなかった
それに!夜に働かせたわけじゃないわ!
そりゃあ…仕事の為に学校を休ませたけど」


「わかってる……
でも、後ろめたいっていうか
気まずいから…」


「堂々としてなさい」


「……うん」




報告会議が再開した会議室に戻ると
胃がキリキリ痛んだ




まったく頭に入らず

会議が終わると、自分のオフィスに逃げた




心配して、晴真が来てくれた


「なんとなく年下だろうと思ってた
実力社会だ!俺は、マイに負けたくなくて
いい刺激を貰ってる!
これからも、助け合っていこうぜ!」


「うん……ありがとう」






那央と話をするようになって
油断したんだと思う


仕事以外で、人と関わるから
こんなことになる



わかってる



幸せなんて、長続きしない










< 46 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop