キミと再会
梶さんとサンプル集めして

使われていない生地を探した

ふんわり

って、イメージなのが幾つかあり
それらをゴッソリ借りてきた


晴真の部屋で、その生地を晴真が選ぶ

全部を舞美が見てたら、時間がかかるから



「まだ瞑想中ですか?」

「ん だろうね
5着分だからね…調子がいいときは
5着分なんて、すぐ思い浮かぶのに
なにせ、スランプだからね」



同期入社だから、晴真は舞美をよく
理解している


舞美が晴真を好きにならなかったのが
奇跡だと、しみじみ思う




「松波君、マイの様子見てきて
こっち、梶君とやってるから」

「はい」




衣装室に入ると、いつもの椅子で
目を瞑っていた



「???那央!」


服に隠れて、邪魔しないつもりが
すぐにバレた


「どう?」


「うん…構想は、何着か」


「舞美 大丈夫!出来る!!」


舞美の頭を撫でる


「/////隣座る?」


可愛い反応しながら、椅子を出してくれた


「那央」

「ん?」


「出来る気がしてきた!」



スケッチブックを開くと

サラサラとデザイン画を書き始めた



黙って、横から覗いていた



舞美の画く、洋服はどれも
可愛くて、姉にも妹にも着せたいと思った

髪型は、こうして
アクセサリーは、こんな感じで
靴は、コレ


俺の想像をかき立てた





「出来た!!」



「ご褒美!チュッ」



「/////アリガトウ」





近頃、舞美の許可無しに

所構わずキスしてる




拒絶されないことをいいことに…




自分でも、調子のってると思う



















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