王様の命令は?
強引に手を引かれて、私は一体どこへ?
匠が歩いてるだけで、周りの人の視線が集まる。
そんな様子を後ろから見ながら、足をもつれさせないように必死に前の背中を見て進む。
匠が通るだけだというのに、その華やかな存在感は人の目を誘い寄せる。
悔しいけど、それは認める。
この王様はみんな、みんなトリコにさせるんだ。
「うわぁ……人すごー…」
着いた先は体育館。
少しだけ開いていた扉から漏れる熱気と歓声。
体育館内に入ってみると思わずそう声が漏れる。
だって、すごい人!
予想以上に熱気あふれ、特にステージ周りの人だかりはすごい。