王様の命令は?



何だそれ?

と、状況が読み込めず、立ち尽くしていた。



周りでは人がぞろぞろと動きだす。


おそらく出場者?




「……え、」




するりと手が滑り込まれ、握られたと思ったらその人物は匠だった。




「行くぞ」





暗くて顔はよく見えなかった。


だから、気のせいだと思うんだ。



その声があまりにも優しかったから笑ってるのかなって思えた。



そんなに……楽しみなのかな、これが?




全然何が何だかわかってないけど、繋がれた手を自分からほどくことはもうしない。




手を繋いだまま歩いていき、適当な位置で止まった。



パッと照明が切り替わると、ステージ下からは歓声。


みんなは、これから何が始まるのか予想できてるの?



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