彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)


「ちょっと、みーちゃん!?なんで凛ちゃんをたたくわけ!?」

「オメーはたたかないだろう、モニカ?いくら天然ちゃんとはいえ、凛がしたことは最悪だ。」

「さ・・・」



最悪?

最悪って、私の、こと・・・?



平手よりも痛い、言葉の攻撃。



泣きそうな思いで理解する。




「み、瑞希お兄――――――!」



(私、瑞希お兄ちゃんに見損なわれて、最悪認定されちゃったの!?)



「モニカ、女の子達はオメーが遅れ。」

「瑞希お兄ちゃん!?」



私の呼びかけを無視して、モニカちゃんに指示を出す恋愛の本命相手。

それで体中の血の気が引いて凍り付く。




「円城寺達に任せたら、送りオオカミになりかねないからな。」

「誤解ですよ、真田先輩!!俺がそんなに信用―――――!?」

「おう、信用してねぇぜ、大河。」

「なっ・・・!?」


ハッキリ言う瑞希お兄ちゃんの言葉で、凍り付く円城寺君。



「いいな、モニカ?」

「あたしはいいけど~凛ちゃんはどうするのよ!?まさか、お説教するとか言って、みーちゃんが自分で送るつもりじゃぁ~?」

「話す気もねぇよ!」

「瑞希お兄ちゃん!?」

「だから送る必要もねぇ。とっとと帰れ、色ボケ6匹!!」

「・・・・お、兄ちゃん・・・・!?」



瑞希お兄ちゃんの言葉に、ショックで動けない私と一部。

どれぐらいショックだったかと言うと・・・



(私も色ボケ6匹にカウントされてるってことですか?)



と聞けなかったこと、と。



「ごめんね、蓮君。お兄さんまで怒らせちゃったみたいで~?・・・でも、凛君とデートの約束できて、ますみは幸せだよぉ!」



などとほざきながら、私の腕にしがみついてくるますみちゃんを、振りほどけないほどショックだった。


こうして、人生初の合コンは最悪の結果で終わった。








~ツッパリ総長参戦!波乱万丈の合コンバトル!!~完~



< 336 / 715 >

この作品をシェア

pagetop