彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)
私達がいるお店『felicita(フェリチータ)』は、瑞希お兄ちゃんの店舗兼自宅になっている。
バリスタ見習いである瑞希お兄ちゃんは、時間が出来れば、勤務先で学んだことを生かして、自分の臣である『felicita(フェリチータ)』を開けていた。
見習いということで、値段も低価格。
しかし、仕事の合間に開けているのでは超不定期だった。
時々、開いてるかもしれないと思って、来ちゃったお客さんと遭遇する。
(基本、コーヒー入れる人がいないと・・・・瑞希お兄ちゃんがいないと開けられないんだよね~)
申し訳ない気持ちいっぱいで、バイクから降りる。
そして、お店の開店を待っている人に、謝ろうとしたのだけど。
「やっと見つけた!」
「は?」
「うは?」
見つけた?
「「誰を?」」
声を合わせ、お互いを見ながら確認し合う私とヤマト。
そんな私達に、声をかけた人が言った。
「誰って、あなたのことよ!ほら、マスクしてる可愛い彼氏!」
「え!?僕!?」
「そうよ~この前は、助けてくれてありがとうー!」
そう言って駆け寄ってこられ、思い出す。
「あ!?君、あの時の!?」
(瑞希お兄ちゃんの働くお店の前で、人を見た目で判断して、私に渋々助けを求めた人!)
〔★失礼な人だった★〕
「どうしてここに・・・・!?」
「決まってるでしょう!お礼をしに来たんだよ~凛道蓮君?」
「なぜ僕の名前を!?」
「だーかーらー!あれから探したの!」
気持ち悪いと思ってる私に飛びつくと、上目遣いで彼女は言ってきた。
「あの時はごめんね~頼りにならないって思っちゃって・・・でも、違ったね?すっごくかっこよかった!」
(今さら言われても・・・・)
〔★第一印象を直すのは難しい★〕