彼は高嶺のヤンキー様3(元ヤン)


私達がいるお店『felicita(フェリチータ)』は、瑞希お兄ちゃんの店舗兼自宅になっている。

バリスタ見習いである瑞希お兄ちゃんは、時間が出来れば、勤務先で学んだことを生かして、自分の臣である『felicita(フェリチータ)』を開けていた。

見習いということで、値段も低価格。

しかし、仕事の合間に開けているのでは超不定期だった。


時々、開いてるかもしれないと思って、来ちゃったお客さんと遭遇する。



(基本、コーヒー入れる人がいないと・・・・瑞希お兄ちゃんがいないと開けられないんだよね~)




申し訳ない気持ちいっぱいで、バイクから降りる。

そして、お店の開店を待っている人に、謝ろうとしたのだけど。




「やっと見つけた!」

「は?」

「うは?」


見つけた?



「「誰を?」」



声を合わせ、お互いを見ながら確認し合う私とヤマト。

そんな私達に、声をかけた人が言った。




「誰って、あなたのことよ!ほら、マスクしてる可愛い彼氏!」

「え!?僕!?」

「そうよ~この前は、助けてくれてありがとうー!」



そう言って駆け寄ってこられ、思い出す。



「あ!?君、あの時の!?」



(瑞希お兄ちゃんの働くお店の前で、人を見た目で判断して、私に渋々助けを求めた人!)



〔★失礼な人だった★〕



「どうしてここに・・・・!?」

「決まってるでしょう!お礼をしに来たんだよ~凛道蓮君?」

「なぜ僕の名前を!?」

「だーかーらー!あれから探したの!」



気持ち悪いと思ってる私に飛びつくと、上目遣いで彼女は言ってきた。




「あの時はごめんね~頼りにならないって思っちゃって・・・でも、違ったね?すっごくかっこよかった!」


(今さら言われても・・・・)



〔★第一印象を直すのは難しい★〕




< 44 / 715 >

この作品をシェア

pagetop