大切な人へ

職員室を出て廊下を歩いていたら
ぽんっと肩をたたかれた


「時間大丈夫なら上まできて」

彼の声が久しぶりに感じる...


気付けばうんと言ってついていってた



あれ?
私たち気まずくなかった?




「何か見つかったの?」

いつもの優しい先生だ…


まだ…
味方でいてくれるの?


『考えてみようと思ったんです
してみたいこととか…やってみたいこと』

しなくちゃいけない事ばかりに
気をとられてたことに気付けたから


『先生のお陰です』

ありがとう先生


ふわっと微笑んでゆっくり首をふる

「夢…見つかるといいね」

夢かぁ…
家を出てからは
自分の夢なんて見なくなってたのかも



先生といると
どうしてこんなに穏やかになるんだろ

今日までずっとどんな気持ちだったとか
忘れてしまいそうになる


やっぱり私はあなたが好きです

多分この先もずっと…


あなたが大好きです



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