大切な人へ

ー先生sideー



美優と2人で過ごすXmas

彼女は大人っぽくおしゃれをしてきてくれた

俺のすること、言う事
全てに喜んでくれたね

彼女からもらった初めてのプレゼント
綺麗な革の手袋だった

このブランドは知ってる
頑張って働いたお金で買ってくれたんだね

それを知ってるから余計に嬉しかったんだ


今日は本当に彼女といるようだった

錯覚よりも現実的な...

本気で思っている自分がこわかった


大切になればなるほど

愛すれば愛するほど...

君との距離がわからなくなる


傷つけたくないのに

結局俺は君を泣かせてしまうんだ...いつも


君は俺の気持ちをわかろうとしてくれる

自分だって悩んでるのに

俺を気遣ってくれる優しい子だ

ごめん...美優

愛してしまって...ごめん




ドアの向こうで聞こえる泣き声に

俺の目からも同じものが溢れた



< 161 / 192 >

この作品をシェア

pagetop