大切な人へ
『いいんですか⁉見ますっ‼』
私は勢いよく返事をした
まさかの展開に浮かれるのを隠せない私
「あっ本当に…? 」
__冗談? 一気に沈む……
そんな私にくすっと笑って
「…じゃあ
8月1日の近くのやつ。
ここから見えるから少し前においでよ」
頬杖をついた先生が
気を使うようにそう言ってくれた
また優しい笑顔が向けられて熱くなる
『本当に来ますからね? もう冗談はなしで』
はいはいと答えて教科書の準備をする彼。
よかった!
夏休みにまた先生に会えるんだ!
この約束が嬉しすぎて この後の勉強に
なかなか集中できなかった
あと10日程で夏休み。
その前には学期末テストがある
どうしても結果を出したかった
彼に喜んでもらえる様に