大切な人へ


「まただね~!頑張って♪」


クスクス笑いながら、休み時間になって声をかけてくれたのは

1年から同じクラスの美人さん
渡辺紗羅(わたなべさら)

一番仲が良かった紗羅とまた同じクラスで
すっごい嬉しい!

嬉しいんだけど__


『笑い事じゃないよぉ!1学期は体育祭もあるし...
去年も大変だったんだよっ!?』

1年の時は結局ずっと委員長をさせられた私

断れなかった私も悪いんだけどさ

委員長という名の雑用係だもん!



そんな私の横でふわふわ笑う紗羅は
入学してすぐ仲良くなった

優しくてよく笑う紗羅

委員長の仕事もよく手伝ってもらっちゃった



可愛くて、全体的に色素が薄くて小柄で
羨ましいところだらけだ


『紗羅は誰に入れたの?』

「んー?もちろん美優だよ?」

『え”っ!!』

やめてよ~!って言ってる私に笑う紗羅の高い声が響き、隣の席からも視線が注がれてる気がした




帰りのHRが終わり
手話部の幽霊部員の紗羅と一緒に
下まで帰ろうとしていた時__



「藍野さん…ちょっといい?」



教室のドアを出たらすぐに声をかけられた

知らない男の子



この感じ…


今さっきまで紗羅と笑っていたのに
顔が強ばる



「あっ…じゃ…私先いくね?また明日!」


気を使ってくれる紗羅
本当は 行かないでって言いたい…


でも 私を見つめるこの人を拒否もできないし…



< 7 / 192 >

この作品をシェア

pagetop