大切な人へ
「じゃ美女コンは藍野に出てもらうな」
担任の声に落胆するわたし...
『...井川くんのせいだ』
「は?なんで俺だよ。多数決じゃん」
『誰のせいで順位知られて
余計に表が入ったと思ってんの!!』
イヤすぎる...
恥ずかしすぎる...
誰かのせいにしたくなるくらい
絶対出たくなかったのに
「まぁまぁ。成績関係なくても
藍野さんだったと思うよ?」
穏やかに上田くんがなだめてくれる
「紗羅がダメなら藍野さんが
このクラスで一番可愛いから。頑張って」
..... 。
にこやかにサラッとそんな事を言う上田くんの腕に紗羅が掴まりくっついてる
こういうのをあてられるって言うのかな
仲の良い2人を見て力が抜けちゃった
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「はーいこっちむいて笑って~」
「もっと笑って?うん可愛い!」
カタログとポスターの写真撮影
慣れない作業に疲れる...
当日も投票箱を置く部屋には
写真と簡単なプロフィールが貼られるし
今も廊下にずらりと張り出されている...
他の子達はみんな綺麗で
お化粧した子や音楽室で写る子もいる
私はどこでもいいと言って中庭になった
はぁ...
ため息をついてカタログを見ていると
「自分に見とれてんの?」
井川くんが意地悪に言ってくる
『他の人にね!
これが文化祭までずっとなんて恥ずかしい』
机におでこを押し付けて話す
「俺は藍野が一番だと思うけど
優勝しちゃうかもな」
ははっと笑う彼に
しないから。とだけつぶやいた