ラブ パラドックス
今日の自分を褒める、褒める、褒める…


【仕事がんばった】

【前田先生に喜んでもらえた】


朝6時から20時間も起きていて、たったこれだけしか浮かばない。自分を褒めることってこんなに難しいんだ。

もっとほかにあるはず。

うーん...

自分のことを思い返してるのに、頭に浮かぶのは夏目くんだ。あの後結局一切出会いはなく、ただ夏目くんと飲んで、話して笑っただけだった。


【2人二次会を、夏目くんが奢ってくれた】

【相乗りしたタクシー代を全額出してくれた】


あ、いや、これ違うな。



【同期と親睦が深まった】

【夏目くんのおかげでスイッチを押せた】


無性にお礼を言いたくなった。起きてるだろうけど、時間が時間だ。また月曜日、職場で言えばいい。

わたし、変われるかな。素直になりたいし、他人に甘えたり...できるかな。していいのかな。

徐々に重さを増す瞼に、抵抗することなく目を閉じた。
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