ラブ パラドックス
「ここに帰ってきていいか?」


少し照れくさそうに、少し遠慮気味に、わずかに目を伏せる夏目くん。

わあ、かわいいなあ、その仕草。


「しめのラーメン作ろっか?」

「うまそうだな。深夜の炭水化物は恐ろしいけど、たまにすげえ食いたくなる」

「だよね」

「悪いな。今日も泊まって、明日も」

「ううん」


悪いなんて言わないで。わたしも、夏目くんと一緒にいたいから嬉しい。

と、本音を口に出せる日は、そう遠くない気がする。


夏目くんといると、かなりの頻度で甘えてしまうから。

本音を吐露してるから。


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