ラブ パラドックス
「おい。勘違いすんなよ。別れたいなんて思ったこと一度もないから」

「え…?」

「逆だ。同棲の次の段階に進みたいって思ってる。でも俺、こういう大事なことは、話の流れで軽々しく言いたくねえから」


ふん、と手を離してどんどん先に進む陽を追いかけて腕にしがみつく。

なんだよって、少し照れた横顔に、背伸びをして、キスをする。


「外でやめろよ」

「いいじゃん、人いないんだし」


「よくねえ」って言ったくせに、歩幅を合わせてくれて、目と目が合って、優しい笑みをくれた。


あのさ、“それ”わたしも思ってる!

陽もわたしと一緒で嬉しい!



ふと、今日の女子会での会話を思い出して吹き出して、陽に睨まれた。


「なんだよ」

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