ラブ パラドックス
通話内容が気になるらしい中村くんが、目の前でそわそわしている。身を乗り出したり、ソファーに体を沈めたり。

「商店街のカフェにいるよ」

『なんていう店?』

「なんていうお店なんだろう。あ、」


目に付いた店名を伝えると、あそこか、と小さく聞こえた。


『今から会える?この後本部の人間と飲みで、少ししか時間ないけど』

「うん」

『急いで行く。待ってて』

「ゆっくりでいいよ。気を付けて」

『少しでも長く一緒にいたいから』


なっ!なんて赤面な捨て台詞!

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