ラブ パラドックス
「前ね、一夜限りの経験ないって言ってたから、ほんとかよと思って」

「ああ。あいつはないだろうね」

「(ほんとだったんだ)」

「ちゃんと好きな子としか付き合わないやつだよ。それで、一人と長く付き合うタイプ。で、彼女をすげえ大切にしそうじゃね?ああいうのがセックスうまいんだよな、ちくしょう」

「やめて想像する」

きゃー、と頭を抱えると、中村くんも両手で虫歯ポーズをして見せる。

「俺も想像するー!」って、なんだなんだ。

「でももし俺が女だったら、絶対陽と付き合いたい。むしろ結婚したい」


恥ずかしい。自分が軽い女に思えてきた。

いいなと思える人なら付き合った。付き合ってから、好きになったことが当たり前だと思っていた。

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