僕の星
久しぶりに観た映画は面白く、里奈の沈んだ気持ちを立て直してくれた。
アクションコメディは、歴史ものの次に好きなジャンルである。
滝口君のことを、ゆかりに話すべきかどうか迷っていた。
でも、どうにか大丈夫。
ぜんぶ喋って忘れてしまおう。
映画館から歩いて5分のファミレスで、里奈とゆかりは遅い昼食をとった。
里奈はラーメンセットを食べ終えると、律子から聞いたことを、ゆかりに話して聞かせた。
「へえ~、そうなの。そんな子だったの」
ゆかりは眼鏡をはずし、うどんの湯気で曇ったレンズを、ハンカチで拭きながら言った。
「うん。なんだか拍子抜けしちゃった」
里奈はあ~あと、ため息をついた。
「そっかあ……男の子に興味が持てるチャンスだったのにね」
ゆかりの言葉に、里奈はドキリとする。
そうなのだ。
里奈は自分がまだ、男の子に対して恋の感情を持てることを発見し、驚いている。
二人はファミレスを出て、通りをぶらぶらと歩いた。
平日のためか人通りも少なく、街は妙に静かだ。
月曜日の午後。
降り続く雨の音だけが二人を包んでいる。
アクションコメディは、歴史ものの次に好きなジャンルである。
滝口君のことを、ゆかりに話すべきかどうか迷っていた。
でも、どうにか大丈夫。
ぜんぶ喋って忘れてしまおう。
映画館から歩いて5分のファミレスで、里奈とゆかりは遅い昼食をとった。
里奈はラーメンセットを食べ終えると、律子から聞いたことを、ゆかりに話して聞かせた。
「へえ~、そうなの。そんな子だったの」
ゆかりは眼鏡をはずし、うどんの湯気で曇ったレンズを、ハンカチで拭きながら言った。
「うん。なんだか拍子抜けしちゃった」
里奈はあ~あと、ため息をついた。
「そっかあ……男の子に興味が持てるチャンスだったのにね」
ゆかりの言葉に、里奈はドキリとする。
そうなのだ。
里奈は自分がまだ、男の子に対して恋の感情を持てることを発見し、驚いている。
二人はファミレスを出て、通りをぶらぶらと歩いた。
平日のためか人通りも少なく、街は妙に静かだ。
月曜日の午後。
降り続く雨の音だけが二人を包んでいる。