僕の星
「嫌いなんだね」
黙っている里奈に対し、進太は独りで結論付ける。微笑みを消した顔に、険しいものが現れつつあった。
「進太はマジなんだよ。な、森村さん。何とか応えてくれよ」
三田も真顔になり、横から口を出した。律子は心配そうに見守っている。
里奈は理不尽な思いにとらわれる。
いきなり呼び出された上、なぜこんなに責められなきゃいけないの――
「私はあなたを好きでも嫌いでもない。関心がないだけです」
進太の顔をにらみ、語気強く言ってしまった。
予想外の返答だったのか、進太はぼけっとしている。
三田も律子も、信じられないという目で、里奈を眺めた。
里奈は自分が、グラスに残った氷より冷たい女になった気がした。
どうしてこうなるのだ。
これでまた、卒業するまで異名が付くだろう。
冷酷女。それとも、非情な女? りっちゃんのお好きなように……
里奈はコーヒー代をテーブルに置くと、何も考えずに椅子を立った。
黙っている里奈に対し、進太は独りで結論付ける。微笑みを消した顔に、険しいものが現れつつあった。
「進太はマジなんだよ。な、森村さん。何とか応えてくれよ」
三田も真顔になり、横から口を出した。律子は心配そうに見守っている。
里奈は理不尽な思いにとらわれる。
いきなり呼び出された上、なぜこんなに責められなきゃいけないの――
「私はあなたを好きでも嫌いでもない。関心がないだけです」
進太の顔をにらみ、語気強く言ってしまった。
予想外の返答だったのか、進太はぼけっとしている。
三田も律子も、信じられないという目で、里奈を眺めた。
里奈は自分が、グラスに残った氷より冷たい女になった気がした。
どうしてこうなるのだ。
これでまた、卒業するまで異名が付くだろう。
冷酷女。それとも、非情な女? りっちゃんのお好きなように……
里奈はコーヒー代をテーブルに置くと、何も考えずに椅子を立った。