僕の星
ファーストフード店でお喋りしたあと、二人は名古屋方面行きの電車に乗り、そこでスマートフォンのアドレスを交換した。
新幹線に乗り継ぐため、春彦は名古屋駅で電車を降りる。里奈は乗り換えず、そのまま地元の駅に向かうのでもうお別れだ。
「今日はありがとう。楽しかったよ」
「私こそ、ありがとう。あの……春彦君」
「うん?」
こんなことを言うのは少し恥ずかしい。もじもじしていると、春彦からその言葉をくれた。
「また会おうぜ、里奈」
動き出した列車の窓越しに、春彦が手を振る。里奈も振り返す。
必ず名古屋に来てね。私、待ってるから――
もう後戻りできない。
彼のいない世界なんて考えられない。
里奈はそれほどまでに、春彦を好きになっていた。
新幹線に乗り継ぐため、春彦は名古屋駅で電車を降りる。里奈は乗り換えず、そのまま地元の駅に向かうのでもうお別れだ。
「今日はありがとう。楽しかったよ」
「私こそ、ありがとう。あの……春彦君」
「うん?」
こんなことを言うのは少し恥ずかしい。もじもじしていると、春彦からその言葉をくれた。
「また会おうぜ、里奈」
動き出した列車の窓越しに、春彦が手を振る。里奈も振り返す。
必ず名古屋に来てね。私、待ってるから――
もう後戻りできない。
彼のいない世界なんて考えられない。
里奈はそれほどまでに、春彦を好きになっていた。