下村係長と同期の榎本くんの、シェア彼女…!?
「そんなに、ヤ?」


「嫌とかじゃ…ないの…。怖いの…」


「優しくするよ?」


「でも…」


「じゃあさ、“オヤスミ”しよっか?」


「おや、すみ?」


「うん。パジャマに着替えておいでよ。ボクは何もしない、ただ一緒に朝まで眠るだけなら怖くないでしょ?抱っこから少しずつ慣れていけば、愛し合うこともできるようになるかもだし。ボク、加奈ちゃん大事にしたいから、待ったげるよ」


「ホント?ホントに何もしない?」


「て、言われると男としては辛いケド。理性がきく限り、できるだけセーブする。ねっ?」


「うん…」


「さ、パジャマ」


キッチンから見えないベッドの脇に移動して、ドキドキしながらパジャマに着替える。


朝まで眠るだけ、それなら…そこからなら少しずつ進めるかもしれない。


いつまでもぶってバージンなんて、25にもなって恥ずかしいし。


いつかは誰かとそういうこと、って、わかってる。


榎本くんとならそれができるのかもしれない。


“愛し合う”って、できるかもしれない。


「準備できた?」


「うん…」


「カワイイパジャマだね。仕事通いとはまた違うキュートさで、また欲しくなっちゃうな」


「榎本くん…?」


「大丈夫だよ、約束。何もしないから、寝よ?」


頷いてモソモソベッドに入ると、布の擦れる音。
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