1章
人とは他人を妬み他人と比べる。そしてその他人が自分より劣った人間であることを知ると優越感に浸る。人とは所詮そんなものだ。自分より劣ったものを見下している。歴史的に考えても奴隷制度などを作った人は奴隷と名付けその人を強制労働させ、人としても扱わない。奴隷はただの駒でしかないのだ。駒が壊れたら新しい駒を用意する。所詮そのくらいの価値だと思っていたのだ。人というのは昔から他人を見下し自分より劣った者がいることで安心する。これは現代の学校のテストや会社の成績などからもわかる。全てのものを順位を付け、数値化して他人と比べている。会社でも優秀な人は上の立場になったりするだろう。私はこんな腐りきった世界が嫌いである。他人と比べることは本当に必要であるかと思う。人と比べて優秀な人はとてもウレシいだろうが劣っている人はどう思うだろうか。自分がその者より劣っていると知らされて何の特があるというのか。そこから頑張ろうと思う人もいるだろう。だが、そんなことをできるのは一部の人でしかないのだ。他人と比べることとは劣っている人を苦しめ、優秀な人を優越感に浸らせるという行為でしかないと思う。人は人を順位付けをして優秀な人か劣っている人かを見極める。ただの数字だけで。順位の高い者が本当に優秀であると言えるのか。この世の中には順位で下の方の人でも優秀な人はいるはずだ。順位が高い人は優秀で順位の低い人は優秀でないと絶対そうでないと言い切れるのだろうか。
優秀な人が正しいのか?それとも優秀でない人が正しいのか?その答えはどちらとも否である。自分が正しいと思った者が正しいのだ。数値ごときでその者が優秀であるかないかはわかるはずがないのだ。
だから私はこの世に一言言わせてもらおう。順位付けなど人を見下す人を増やし、そして、人から見下される人を作り出すだけである。
結論を言おう。
この世には順位などはいらないのである。
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