ちょっと聞いてよ、桐島くん!


「本当ですか!ありがとうございます!!今、開けてもいいですか?」


「もっちろん!」


桐島くんはガサガサと袋を開け、中身を出した。
中に、青と黒の縞々のタオル。そして、タオルと一緒のデザインのリストバンドが入っている。

「うわっ・・・マジ嬉しい・・・大事に使います!」


桐島くんは照れながらも嬉しそうに微笑んで、タオルをジッと見つめていた。


「よかった・・・よろこんでくれて!よろこんでくれなかったらどうしようかと思っちゃった」


「先輩からもらったものならなんだって嬉しいですよ」


「ありがとう」


「こちらこそありがとうですよ!こんな俺に・・・ありがとうございます!これつけて、これで汗ふけば、絶対勝てると思います!」


「そんな、大袈裟な」




なんて言いながら私達は笑ってお喋りをし、
桐島くんは朝練があるため帰っていった。

もうちょっと一緒に居たかったけど、寂しいけど・・・

明日、また会えるから
我慢しよう。
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