こんな私が、恋したみたいです。
「そだね」



さらっと、そんなことを、なんでもないかのように言うけど、ほんとはドキドキして仕方ない。



「ねえ見て。やっべー」



りっくんが見してきたラインの通知は、スタンプでいっぱい。



やっぱ、行きなよ。サボっちゃだめだよ。



そう、言わなきゃいけないのに。言いたいのに。



「…やっばいね」



いなくなって、欲しくない。



「家着く時間ぐらいに返すわ」


そう言って、通知を切ってポケットにしまう。


「…ありがと」



聞こえたかわからないぐらい小さな声で言って言った。



無視されたから、聞こえなかったかな。


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