こんな私が、恋したみたいです。
『うん』





少しだけそっけなく感じてしまうりっくんに、すぐに返事を打つ。




『ねぇ、降りたら電話してもいい?』





送ってから恥ずかしいなんて、言っても仕方がないのに。






恥ずかしさで火が出そう。早く、返信してほしい。





カバンに顔を押し付けて、携帯を握って、返信を待つ。




『いいよ!』




「よかったぁ」





ダメって言われるわけないのに。





少しだけ安心できて、もう少しでつく最寄り駅を待った。






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