結婚の約束をしよう
その全てが、奇跡
12月24日ーーー終業式、クリスマスイブ、それから私の誕生日ーーー今年は色んな行事が重なっている今日。

「おはよー…。」

珍しく早起きした私、リビングにはお母さんとお父さんだけで、智沙はまだ居なかった。

陵も、今日はまだ来ていなかった。

「あら結愛、早いのね。お誕生日だから早く目が覚めたのかしらね。」

ふふふと笑うお母さん。

「やめてよ、それじゃ遠足が楽しみで早起きする子供みたいじゃん。」

「ははは。結愛も一人前な事を言うようになったな。もう15歳か、早いな。」

朝から機嫌のいいお父さんは、コーヒーを飲みながら新聞を読んでいた。


「そうだ、プレゼント。」

「えっ?」

「明日買いに行こうか。あんまり高いものはダメだけど(笑)。」

「うん、ありがとう。」

お母さんからせっかくの提案だったけど、私の頭の中はそれどころじゃなかった。


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