結婚の約束をしよう
「結愛、大丈夫か⁈」

大丈夫…?陵は何を言ってるの?

もう少しでゴールだよ。

ちょっとだけ…上手く走れていないけど、もう少しだから。

もう少し…もう少し……さっきから同じことばかり思うけど、気持ちと身体はちぐはぐで、自分がここに居ないようなふわふわ感が纏(まと)う。

私は、視界に陵をとらえた。

「りょ……。」

「結愛‼︎」

最後に聞こえたのは、陵の力強い声。

それから、あたたかい……誰かの感触。



気がついたらベッドの上ーーー保健室だった。

「軽い脱水症状よ。冬でも注意が必要だから、水分はちゃんと摂ってね。」

って、保健の先生が言っていた。

まだ頭は重かったけど、マラソン大会の事が気になった私は、教室に戻ることにした。

完走したのかどうか……それすら記憶にない。

途中から身体がおかしくなってきて…フラフラしてるときに陵の声が聞こえて……それから、ええと…どうなったんだろう、私。

時間的に今は4時限目だから、マラソン大会が終わっている事だけはわかった。


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