結婚の約束をしよう
そうなんだ、私今年は完走できなかったんだ…。

「それを笹野くんが受けとめて、そのまま保健室まで運んだの。」

「…。」

しかも陵に運ばれただなんて、恥ずかしいやら申し訳ないやら…。

「陵、ありがと…。それと、完走できなくてごめ……。」

「気にすんなって。結愛が頑張ったのは、オレが見てたから。ちょっと力の配分を間違っただけじゃん。」

謝ろうとした私の言葉を遮って、陵は笑顔を向けてくれた。

その笑顔に、泣きそうになる。

「ゆ、結愛?まだしんどかったら保健室に…。」

「違うの、大丈夫。」

私は陵に、下手くそな笑顔を返した。


完走できなかったのは私だけなのかな…とか思ったら何だか情けなくて。

身体が軽くなった様に感じたのは、いつの間にかもっと変わりたいと思うようになった私の、焦りだったのかもしれない。

何だか、悔しいなーーー。


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