虹のかかる空【短編】
*雨、のち虹





放課後の教室というのは、とても不思議な空間だと思う。





昼間は生徒をまるで寿司のように詰め込む教室は、にぎやかで明るく、活気があふれている。



けれど、一度生徒を外へと解放した瞬間、教室は空気をガラリと変えるのだ。





ノートのページをめくる音。


ボールペンが紙の上をすべる音。



それらがいやに大きく響く。




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