地獄の沙汰も裁判次第?
1話・閻魔大王の思い付き
「これだぁあああああああ!!!」
某月某日。22才前後といった若い男が、そう叫んだ。
先程まで寝転んで二時間ドラマを見ていたのであるが、終わった途端にこの調子だ。
寝転んでいた姿はさながら主婦かニート。起き上がった姿は正真正銘ニートな外見。
男が吠えていると、部屋のドアが激しく叩かれる。
「恵魔(えま)様!!!職務のお時間ですよ!!!」
……どうやらニートではないらしい。
しかも、いっちょ前に様付けで呼ばれている。
「後だ後!!そんなことより、人を集めろ和成(かずなり)!!」
「は?」
和成と呼ばれた男は少し若い。18前後といったところだろうか。
いつも男に苦労させられているらしく、今日こそは職務をさせるとばかりに意気込んでいる。
しかしそんな意気込みも次の男の発言によりどこかへ吹っ飛んでしまう。
「閻魔界裁判所を作る――閻魔大王命令だ」
和成は呆気にとられてしまった。
某月某日。22才前後といった若い男が、そう叫んだ。
先程まで寝転んで二時間ドラマを見ていたのであるが、終わった途端にこの調子だ。
寝転んでいた姿はさながら主婦かニート。起き上がった姿は正真正銘ニートな外見。
男が吠えていると、部屋のドアが激しく叩かれる。
「恵魔(えま)様!!!職務のお時間ですよ!!!」
……どうやらニートではないらしい。
しかも、いっちょ前に様付けで呼ばれている。
「後だ後!!そんなことより、人を集めろ和成(かずなり)!!」
「は?」
和成と呼ばれた男は少し若い。18前後といったところだろうか。
いつも男に苦労させられているらしく、今日こそは職務をさせるとばかりに意気込んでいる。
しかしそんな意気込みも次の男の発言によりどこかへ吹っ飛んでしまう。
「閻魔界裁判所を作る――閻魔大王命令だ」
和成は呆気にとられてしまった。