リアルな恋は落ち着かない
「あれ、絶対に裏表あるタイプですよ!私、ぜっっったい、友達にはなれません!!」

会社近くの洋食屋さん。

ナポリタンを頬張りながら、美瑠久ちゃんが鼻息荒く訴えた。

私も同感。

「友達は、ちょっと怖いね・・・」

そもそも、ももさんしか友達なんていないけど。

まりんちゃんとは、どこをどう間違えても、友達になんてなれそうもない。

「『売れない』って、今自分が売れてるからって!!まりんだって、ソロになったら絶対売れなくなるタイプですよ!!」

すごい勢いで、ナポリタンをフォークに巻き付ける美瑠久ちゃん。

私は熱いドリアに息をかけつつ、彼女の意見に同意した。

「うん。ラブリボンは、グループの力がすごいもんね」

「ですよ!もーう、腹立つ〜!!」

ケチャップだらけの口を拭きつつ、美瑠久ちゃんは「実は!」とさらに語り出す。

「今日、そもそもお昼に誘ったのも、愚痴を聞いてほしかったからなんです!」

「え?」

「宮沢さん、営業部でまりんと関りがあるらしいんですけど。私と会っても、まりんのこと『かわいいかわいい』って、褒めてばっかりなんですよ!」

「えっ?宮沢さんが?」

「そうですよ!!昨日、夜ごはん食べに行ったときだって、もう、最初から最後までまりんの話ばっかりです!私、すっごく頭にきちゃって」


(そうなんだ・・・)


「それは・・・確かに嫌だね」

「嫌ですよ!もう、愚痴らずにはいられないです!」
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