リアルな恋は落ち着かない
店内は、和風のインテリアで統一された、かわいい雰囲気の店だった。
店の壁のところどころには、和雑貨がセンスよく飾られている。
天井からつり下がったまるいオレンジ色の照明が、温かい空気をじんわり醸し出していて、とても落ち着く感じがした。
案内されたのは、店内の一番奥の四人掛けのテーブル席。
私は奥まった壁際の席に、その隣にはももさんが座った。
そして私の向かいに五十嵐くんが、その隣に宇佐美くんが自然と座る形になった。
(五十嵐くんが目の前か・・・)
と、ドキリと緊張したけれど、初対面の男性と向き合って食事をすることも、それはそれで耐えられないのでこれでいいのかもしれない。
注文した飲み物がそれぞれに行き届くと、「とりあえず」とみんなでグラスをカチンと合わせた。
今日の私は、ノンアルコールの桃ベースのカクテルにした。
この前迷惑をかけた二人に、酔っぱらって再び迷惑をかけては絶対ならぬと思ったからだ。
(さて・・・。どのタイミングで、五十嵐くんに話を切り出そうかな)
早く話してすっきりしたいところだけれど、唐突すぎるのもよくないわけで・・・。
うーんと考えながら、ひとまず喉を潤していると、順に料理が運ばれてきた。
お腹が空いているので、どれもこれもおいしそう。
テーブルの上がにぎやかになり、それぞれが料理に手をのばし始めたところで、五十嵐くんは私とももさんに再度宇佐美くんをきちんと紹介してくれた。
「病院で放射線技師をしてるんですよ。オレと同じ年なので、橘内さんたちより一コ下になるんですけど。
学生時代の友人・・・ていうか、幼稚園からのくされ縁です」
私とももさんは、その付き合いの長さを聞いて、同時に「え!」と驚いた。
「ずいぶん長いな」
「そうですね。かなり、長いです」
店の壁のところどころには、和雑貨がセンスよく飾られている。
天井からつり下がったまるいオレンジ色の照明が、温かい空気をじんわり醸し出していて、とても落ち着く感じがした。
案内されたのは、店内の一番奥の四人掛けのテーブル席。
私は奥まった壁際の席に、その隣にはももさんが座った。
そして私の向かいに五十嵐くんが、その隣に宇佐美くんが自然と座る形になった。
(五十嵐くんが目の前か・・・)
と、ドキリと緊張したけれど、初対面の男性と向き合って食事をすることも、それはそれで耐えられないのでこれでいいのかもしれない。
注文した飲み物がそれぞれに行き届くと、「とりあえず」とみんなでグラスをカチンと合わせた。
今日の私は、ノンアルコールの桃ベースのカクテルにした。
この前迷惑をかけた二人に、酔っぱらって再び迷惑をかけては絶対ならぬと思ったからだ。
(さて・・・。どのタイミングで、五十嵐くんに話を切り出そうかな)
早く話してすっきりしたいところだけれど、唐突すぎるのもよくないわけで・・・。
うーんと考えながら、ひとまず喉を潤していると、順に料理が運ばれてきた。
お腹が空いているので、どれもこれもおいしそう。
テーブルの上がにぎやかになり、それぞれが料理に手をのばし始めたところで、五十嵐くんは私とももさんに再度宇佐美くんをきちんと紹介してくれた。
「病院で放射線技師をしてるんですよ。オレと同じ年なので、橘内さんたちより一コ下になるんですけど。
学生時代の友人・・・ていうか、幼稚園からのくされ縁です」
私とももさんは、その付き合いの長さを聞いて、同時に「え!」と驚いた。
「ずいぶん長いな」
「そうですね。かなり、長いです」