苦手な言葉レンタルします！

「山口さんは、自分では気づいていないかも知れないけど、他の女性とはオーラが違う」

考えてもいなかった言葉が、次から次へと面白いように口をつく。
自分でもその調子良さに戸惑いながら、川崎は何度も何度も、ポケットの巾着を掴んでは、ベッドインベッドインと呟いた。

「川崎さん・・・好き」
半分夢うつつで、甘えるように囁きながら、白い乳房を軽く押し当て来る山口佳代の言葉が、やけに心地よく川崎のうつろな意識に響いてくる。

初デートベッドイン。
まさかまさか、本当に現実になってしまうとは・・・
川崎は、あの巾着の威力にただただ感心するしかなかった。